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「小児がん・希少がん・難治性がんに挑む信大CAR-Tプロジェクト」報告(第1回)

 

信州大学遺伝子・細胞治療研究開発センター/医学部小児医学教室
センター長/教授 中沢 洋三


信州大学の中沢です。このたびは私たちのCAR-Tプロジェクトに厚いご支援をいただき心より感謝申し上げます。私たちは日本発・信州大学発の次世代がん治療法「非ウイルス遺伝子改変CAR-T細胞」の開発に取り組んでいます。昨年12月からこのクラウドファンディングを開始しましたが、おかげさまでプロジェクトは着実に進んでいます。ご寄付は、試薬費、機器整備費、人件費、特許出願費などに使わせていただいております。今後ともご支援のほどお願い申し上げます。

CAR-T研究開発ニュース(2020年12月―2021年6月)
2021年3月22日にGMR CAR-T細胞の医師主導治験が開始されました。GMR CAR-T細胞は信州大学が10年の年月をかけて開発してきた世界初のCAR-T細胞です。急性骨髄性白血病と若年性骨髄単球性白血病を対象とするCAR-T細胞の臨床試験としてもそれぞれ日本初、世界初となります。ご期待ください!
 



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(2021年3月22日 信大病院記者会見)
 


4編の国際論文を発表しました。
1.    Yagyu S, et al. Clin Transl Immunology. 2021;10(6):e1291.
2.    Hasegawa A, et al. Clin Transl Immunology. 2021;10(5):e1282.
3.    Nakamura K, et al. Mol Ther Methods Clin Dev. 2021;21:315-324.
4.    Kubo H, et al. Mol Ther Oncolytics. 2021;20:646-658.

研究成果を米国血液学会、欧州血液学会、日本造血細胞移植学会、日本再生医療学会、日本小児科学会、日本産婦人科・新生児血液学会で講演・発表しました。
YouTube動画“信州のファーストペンギン『難治性がんと闘う子どもたちの未来をつくる』”を配信しました。
(https://www.youtube.com/watch?v=Vw8MbRZJFxQ&t=3s)
3種類の新しいCAR-T細胞の研究開発に取り組んでいます。

 

ご賛同・ご支援への御礼と引き続きのお願い

 

京都大学医学部附属病院細胞療法センター(C-RACT)「細胞療法の新規開発基金」に、多くのご賛同とご支援を頂戴し、誠にありがとうございます。

本基金をもとに、早速、新規技術開発を始めており、一部は2021年6月下旬より試験的に臨床現場に導入されました。実証試験を繰り返しながら、さらなる開発を進めています(かるたすCARTAS:CAR-T Administration Scheduler、細胞療法依頼システムREACT-B:REservation and Application for Cellular Therapy Bundle)。

また、C-RACTに対する応援メッセージもたくさんいただいております。これらはスタッフ皆で目を通し、研究に対しての励みにしているとともに、細胞療法開発という我々に与えられた使命を改めて実感しているところです。

C-RACTではいよいよ半年後に迫った、2022年春の新規細胞調製施設(クリーンルーム)の開設に向け、学内・学外の様々な研究室と協力し、新しい細胞療法開発の計画を複数立てております。デジタル化など最先端の技術を駆使して、一日でも早く、有効なはたらく細胞たちを患者さんの手もとに届けることが出来るよう、スタッフ一丸となって日々努力しております。我々の取り組みに、さらなるご賛同・ご支援頂きますようお願い申し上げます。
 

京都大学医学部附属病院 検査部・細胞療法センター 助教
新井 康之

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