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2020年活動報告 -KAGRAが観測を開始-

観測開始直後のKAGRA制御室の様子
2020年2月25日、観測開始直後のKAGRA制御室の様子

●大型低温重力波望遠鏡KAGRAが観測を開始
2019年に完成したKAGRAは、感度出しのための調整ののち2020年2月に観測を開始しました。新型コロナウイルスの感染が世界的に広がり、残念ながら米国のLIGOやイタリアのVirgoが観測を中断してしまう中、4月にはKAGRAはドイツのGEO600との国際共同観測を約2週間行い、世界の重力波観測ネットワークの一員となることができました。その後、2022年に予定されている次回の国際共同観測にむけ、KAGRAの感度を高めるためのアップグレード作業を開始しました。

●研究環境の整備
岐阜県飛驒市の施設である北部会館(岐阜県飛驒市)全体を、宇宙線研究所附属重力波観測研究施設の実験施設として改修し、若手研究者や学生用の研究スペースとして使用しています。日頃から、研究者や学生が活発な研究活動を行うなど、KAGRAでの重力波観測に向けて、大変貴重なスペースとなっています。

●岐阜県飛騨市との連携
岐阜県飛驒市と宇宙線研究所は、学術研究の発展や人材育成、地域の活性化を目指し、「岐阜県飛驒市と東京大学宇宙線研究所との連携協力に関する協定書」を2017年1月22日に締結しました。この協定を受け、北部会館を、岐阜県飛騨市から無償で使用許可を受けて、宇宙線研究所附属重力波観測研究施設の実験施設として改修して使用しています。この他にも、サイエンスカフェや一般向け見学会の開催など、KAGRAの様々なイベントの運営にも多大な支援を受けています。

●広報活動
宇宙線研究所主催のイベント等において、KAGRA基金のPRを行いました。

オンライン一般公開の様子
2020年11月22日、23日に開催されたオンライン一般公開の様子
 
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