研究概要
2016年、囲碁AI「AlphaGo」が世界最強棋士を破り、囲碁界に大きな衝撃を与えてから約10年が経ちました。現在では囲碁や将棋のAIは人間を大きく超える存在となり、若いトップ棋士たちは強力なAIを日常的に活用しながら、これまでとは異なる方法で実力を磨いています。
一方、社会全体でも生成AIをはじめとする人工知能技術が急速に普及し、人間の仕事や学習、創造活動のあり方が大きく変わり始めています。AIが人間の能力を支援する一方で、「AIに頼りすぎることで、人間の思考力や創造性はどう変化するのか」「AIと共に学ぶことで、人間はさらに成長できるのか」といった新たな課題が生まれています。
本プロジェクトでは、電気通信大学で長年取り組んできた囲碁・将棋・ゲームAI研究を基盤として、人間を超えるAIが人間の認知や学習、意思決定、創造性にどのような影響を与えるのかを科学的に解明します。ゲームという高度な知的活動を実験環境として活用し、脳活動計測や認知実験、スポーツや生成AIとの対話実験などを通して、「AIと人間がどのような関係を築くことが、人間の能力を最大限に引き出すのか」を明らかにすることを目指します。
さらに、本研究の成果を教育やスポーツ、創造活動など幅広い分野へ展開し、「人間を超えるAIと競争する社会」ではなく、「人間とAIが互いの長所を活かしながら共に成長する社会」の実現に向けた、新しい学びと共創のあり方を社会へ発信していきます。
具体的には、以下の3つの取組みを行っていきます。
① 公開鼎談「AI時代を生きる若きトップ棋士たち-AlphaGoから10年、人間を超えるAIと人間の新しい関係-」の開催
AlphaGoの登場から約10年という節目を迎え、囲碁・将棋界を代表するトップ棋士をお招きし、「人間を超えるAIと人間はこれからどのような関係を築いていくべきか」をテーマとした公開鼎談を開催します。
AIを活用して成長してきたトップ棋士だからこそ語れる経験や、AI時代に求められる人間の創造性・学び・知性について、研究者の視点も交えながら議論します。この鼎談を通して、AI時代における人間の新しい可能性を社会へ発信します。

URL: https://entcog.c.ooco.jp/teidan2026/uec_teidan_2026.html
② UEC杯コンピュータ囲碁大会 - AIと人間が切磋琢磨する研究・教育の場
2007年から開催しているUEC杯コンピュータ囲碁大会は、世界中の研究者・学生・開発者が参加する国際的なAI競技会です。
世界トップレベルの囲碁AIが競い合うだけでなく、新しいアルゴリズムや学習手法を実証する研究の場として、また次世代のAI研究者を育成する教育の場として発展してきました。
AlphaGo以前からゲームAI研究を牽引してきた本大会は、日本発のAI研究を世界へ発信する重要な役割を担っています。

URL: https://entcog.c.ooco.jp/entcog/new_uec/
③ GAT杯(Game AI Tournament) - ゲームAIから次世代AIへ
囲碁だけではなく、ミニ四駆AI・ガイスター・66将棋・囲碁・大貧民・デジタルカーリングなど、多様なゲームを対象としたAI技術を競う国際大会「GAT杯(Game AI Tournament)」を開催します。
これらのゲームは、それぞれ異なる思考・不確定性・実環境・創造性・不完全情報ゲームなど、人間の知能の様々な側面を含んでいます。GAT杯では、多様なゲームを共通の研究基盤として活用し、より汎用的で人間に寄り添うAI技術の実現を目指します。
さらに、学生や若手研究者が世界レベルのAI開発に挑戦する機会を提供するとともに、ゲームAI研究を通じて、人間とAIが共に成長する未来の社会を支える技術と人材を育成していきます。

URL: http://minerva.cs.uec.ac.jp/cgi-bin/gat_uec/wiki.cgi?page=FrontPage
募集期間と使途
目標金額:400万円
募集期間:2026年7月27日~2026年10月25日(一部9月25日まで)
資金使途
- 鼎談イベント運営費
- 記念冊子制作
- UEC杯コンピュータ囲碁大会運営費
- Game AI Tournament運営費
- HCCL研究会の継続
- コンピュータ囲碁を用いた教育の継続
鼎談イベントについて
登壇者:一力遼先生(日本棋院プロ棋士)、伊藤匠先生(日本将棋連盟プロ棋士)
モデレータ:伊藤毅志(電気通信大学教授)
日時:2026年10月18日(日)14:00~16:00(予定)
会場:アフラックホールUEC
UEC杯コンピュータ囲碁大会について
第18回UEC杯コンピュータ囲碁大会
日時:2026年11月28日(土)、29日(日)
会場:電気通信大学 西9号館 335(多目的ホール)
GAT杯について
第12回GAT杯
日時:2027年3月2日(火)、3日(水)<予定>
会場:電気通信大学 西9号館<予定>
特典
【公開鼎談に関する特典】
<9月25日締切>
・3,000円:現地参加権(1階一般席450席)
・5,000円:現地参加権(A席:1階前方席50席)
・20,000円:現地参加権(S席:1階1列~2列目10席)サイン色紙、終了後記念撮影、イベント特別記念冊子付き
・250,000円:現地参加権(SS席:1階1列目中央5席)サイン色紙、終了後記念撮影、関係者夕食会参加、イベント特別記念冊子付きイベント特別記念冊子への氏名(社名)掲載
<10月25日締切>
・3,000円:鼎談アーカイブ視聴権(10月下旬公開予定/12月中旬公開終了予定)
・4,000円:イベント特別記念冊子(11月上旬発送予定)両棋士の写真、及び特別インタビュー記事、電気通信大学のゲームAI研究の略歴などが書かれた特別記念冊子
【UEC杯/GAT杯に関するご寄付】
<10月25日締切>
・2,500円:UEC杯コンピュータ囲碁大会への協賛4口以上で、HPへの協賛者のお名前(社名)掲載権
・2,500円:GAT杯への協賛2口以上で、HPへの協賛者のお名前(社名)掲載権
研究体制
代表研究者
伊藤 毅志
電気通信大学 情報理工学研究科 教授
ゲーム情報学、認知科学
経歴
1994年3月 名古屋大学大学院工学研究科情報工学専攻博士課程修了(工学博士)
1994年4月 電気通信大学電気通信学部情報工学科 助手
2005年4月 デジタルハリウッド大学デジタルコミュニケーション学部 客員教授
2006年6月 電気通信大学エンターテイメントと認知科学研究ステーション 代表
2007年4月 電気通信大学電気通信学部情報工学科 助教
2010年4月 電気通信大学情報理工学研究科 助教
2016年7月 電気通信大学人工知能先端研究センター 兼務
2018年10月 電気通信大学情報理工学研究科 准教授
2024年4月 電気通信大学情報理工学研究科 教授
研究歴
ゲームを題材とした認知科学、人工知能研究、特に人と機械の円滑なコミュニケーション、学習支援システムの研究を精力的に行う。
情報処理学会2010年に開催された「あから2010」プロジェクトの合議アルゴリズム提唱、及び推進。著書に「先を読む頭脳」(新潮社)「ゲーム情報学概論」(コロナ社)「ゲームAI研究の新展開」(オーム社)ほか。
受賞歴
2005年 情報処理学会山下記念研究賞受賞、2010年 文部科学大臣表彰科学技術賞理解増進部門受賞、2011年 CEDEC AWARDSプログラミング・開発環境部門優秀賞、2018年 CEDEC AWARS著述賞受賞、ほか。
研究協力者(50音順)
浅田麻菜(サイバー大学 講師)
池田 心(北陸先端科学技術大学院大学 教授)
大橋拓文(日本棋院プロ棋士/電気通信大学 特任教授)
保木邦仁(電気通信大学 准教授)
野嶋琢也(電気通信大学 准教授)
松原 仁(京都橘大学 教授)
南 泰浩(電気通信大学 教授)
ご寄付に当たっての注意事項
本プロジェクトへのご寄付に際しては、以下の事項をあらかじめご確認・ご了承ください。
1. 本プロジェクトへのご寄付は、電気通信大学の教育研究活動等を支援することを目的とするものであり、特典の第三者への譲渡・転売を目的としたお申込みは固くお断りいたします。
2. 寄付金控除等の税制上の取扱いについては、寄付者ご自身の責任において関係法令をご確認ください。制度の趣旨に反する態様でのご寄付、大量購入その他これに類する不適切なお申込みであると本学が判断した場合には、お申込みをお断りし、または受付完了後であっても取消しを行うことがあります。
3. 現地参加権、アーカイブ視聴権、記念撮影参加権、夕食会参加権その他本プロジェクトに関連して提供される権利・特典(以下「参加権等」といいます。)を、第三者に譲渡、転売、換金し、又はこれらを試みる行為を禁止します。
4. 転売、譲渡、名義貸し、代理購入その他不適切な利用が確認された場合、当該参加権等は無効とし、入場・視聴・各種特典の提供をお断りすることがあります。この場合、既にお支払いいただいた寄付金の返金はいたしかねます。
5. 現地参加権は、寄付申込時に登録されたご本人のみ有効です(保護者が未成年者を同伴する場合のみ、複数口のご寄付を受け付けます)。本学が必要と判断した場合には、当日、本人確認書類の提示をお願いすることがあります。確認ができない場合や、申込者本人による利用でないと認められる場合には、入場または参加をお断りすることがあります。
6. ご寄付お申込み後の返金はいたしかねます。
7. 入場方法は10月上旬頃にご登録いただいくメールアドレス宛にお知らせをいたします。申込完了後にメールアドレスの変更があった場合や参加方法に関するメールが確認できない場合は、uec.teidan2026@gmail.com までご相談ください。
8. イベントの内容、登壇者、実施方法、日時、会場、特典内容等は、やむを得ない事情により変更となる場合があります。天災地変、感染症の流行、登壇者の都合その他主催者の責めに帰さない事由により、イベントを中止・延期・内容変更する場合があります。
9. アーカイブ視聴権について、視聴用URLや視聴資格の第三者への共有、再配布、転載、録画、録音、複製、公衆送信等は禁止します。
10. 記念撮影、サイン色紙、冊子、氏名・社名掲載その他の特典については、内容・仕様・発送時期等が変更となる場合があります。また、掲載名や発送先等について確認が必要な場合には、別途ご連絡することがあります。
11. 本プロジェクトの趣旨に照らし不適切と認められる行為、他の参加者・登壇者・運営関係者に迷惑を及ぼす行為、又は本学の運営を妨げる行為があった場合には、本学の判断により参加をお断りします。

