次世代医療・iPS細胞治療研究センター基金
新型コロナウイルス感染症で苦しむ患者さんがいる⼀⽅、世界には、がんや難病、希少疾患に苦しむ方がたくさんいらっしゃいます。こうした状況の中、わたしたちはあらゆる疾患に対する医学の進歩の芽をつぶしてはいけないと考えています。そのためには、新しい治療の開発(臨床研究・臨床試験・治験)を続けなければなりません。
しかし現在、多くの医療スタッフや医療設備などの医療資源はコロナ対策に注がれ、新規治療の開発に必要な整備のため、財源が困窮しています。この苦難を乗り越え、病に苦しむ患者さんに⼀刻も早く新しい薬や医療を届けるために、皆様からのご⽀援が必要です。
募集期間と使途
【目標金額】
8,500,000円
【募集期間】
2022年2月3日〜2022年5月31日
【募金の使途】
新しい治療の一つとして「遺伝子治療」という特殊な治療の開発が進んでいます。遺伝子治療とは、遺伝子を外部から導入することにより、遺伝性疾患で欠損している遺伝子を補充したり、キメラ抗原受容体T細胞(CAR-T)療法の様に新たな機能を細胞に付加することで治療を行う先端医療のことです。当センターでも、遺伝子治療の治験受け入れを検討しています。
遺伝子治療には特殊な遺伝子改変ウイルスが用いられ、近年の技術の進歩によりがんなどの難治性の疾患に対する応用も可能となってきました。具体的には、「腫瘍溶解性ウイルス」というがん細胞の中でだけ増殖し、がん細胞を破壊する治療法等になります。遺伝子治療の治験では、遺伝子改変ウイルスが用いられていることから、法律に基づいた環境整備が求められており、これらの設備を整える必要性があります。
多くの医療資源や開発費がコロナ対策やコロナに対する治療開発に注がれている現状においても、がんや難病、希少疾患に対する治験・臨床試験を遅滞なく進め、新たな治療を求める患者さん達に、⼀刻も早く有望な新薬・新規治療を届けたいと考えています。
早期臨床試験とは
医学の進歩と共に新しい薬や医療機器が開発され、多くの病気の治療成績は向上しています。しかし世界には、依然とがんや難病などの様々な病で苦しむ方々が多くいます。こうした状況をなくすために、より有効で安全な治療法が必要です。一方、薬の開発に成功する確率はわずか2万5千分の1程度であり、とても難しい取り組みですが、世界中の研究者、企業が多くの時間と労⼒を注いで、日々頑張っています。
新しい薬や医療機器の安全性や有効性を確かめる方法が臨床試験(いわゆる治験を含む)であり、このうち特に、薬の候補を初めてヒトに投与するような、開発早期のものを「早期臨床試験」といいます。新しい医療を⽣み出すためにはなくてはならない重要なステップです。
次世代医療・iPS細胞治療研究センター(Ki-CONNECT)の取り組み
2020年4⽉、京⼤病院は早期臨床試験専⽤病棟(30床 )を設置しました。ここでは、京大病院だからこそ可能な以下の先端的かつ独創的な試験を重点的に実施しています。
・がんや難治性疾患等の領域を対象とした早期臨床試験
・iPS 細胞治療を含む再生医療試験
また、2021年5月よりコロナウイルスワクチンを接種した方を対象に、ワクチンの効果を年齢差や個体差により検証する観察研究も実施しています。
個室中心ですが4人部屋もプライバシーを守れる空間になってます。
安全を第一に考えて急変時に備えたトレーニングに定期的に取り組んでいます。
病棟内のラウンジの風景です。テレビやソファーなどもありリラックスして過ごしていただけます。
感染症が疑われる場合は個人用防護具(PPE)を使用します。
特殊な治験を行うために・・
私たちは遺伝子治療の治験を予定しています。このような治験では、遺伝子改変ウイルスが用いられることから、法律に基づいた適切な設備・管理が必要となります。具体的には、遺伝子治療薬の準備・調整等をする調剤室の環境整備を行いたいと考えています。
調剤室の環境整備に、下記の医療機器の購入等を検討しています
安全キャビネット
安全キャビネットは、内部を陰圧に保つことで内部の試料が外部に漏洩するのを防止します。またフィルターを通して清浄化した空気を排出します。病原体や遺伝子組み換え生物などを扱う研究をする際に設置が義務付けられています。安全キャビネット内でウイルス等を取り扱うことにより、安全に臨床研究をすすめることができます。
オートクレーブ
オートクレーブとは、内部を飽和蒸気によって高温高圧にできる機器のことであり、これにより細菌やウイルス等の微生物を死滅させます(高圧蒸気滅菌)。病原体や遺伝子組み換え生物を取り扱ったものを廃棄する前に滅菌することで、外部に細菌やウイルス等が漏洩するのを防止します。
フリーザー
治験に使用する試薬等の保管に必要な機器です。調剤室に新たに設置することで、効率的に業務を⾏えるようになります。
安全キャビネット
オートクレーブ
フリーザー
プロジェクト代表者からのメッセージ
中島 貴子
次世代医療・iPS細胞治療研究センター(Ki-CONNECT)・早期医療開発科教授の中島貴子と申します。この度は、「コロナ禍における新たな医療を生み出す取組」へご賛同いただきありがとうございます。我々は現在、新型コロナウイルス感染症に対する臨床研究を進める一方で、がんや難病などで苦しむ患者さんに、より早く、より大きな希望が与えられるよう、治験・臨床試験を実施・計画しています。一つでも多くの有望な治療法を効率的に患者さんに届けるために、Ki-CONNECTの整備をさらに充実させていきたいと考えています。どうぞ御支援のほど、よろしくお願いいたします。
センター長からのメッセージ
武藤 学
次世代医療・iPS細胞治療研究センター長の武藤学と申します。この度は、「コロナ禍における新たな医療を生み出す取組」へご賛同いただきありがとうございます。新型コロナウイルス感染によるパンデミックにより、人々の生活は一変してしまいました。そのような状況下でも病に苦しむひとは後を絶ちません。新型コロナウイルスに対するワクチンや治療薬の開発が進み、いずれわれわれはそれを克服するときがくると思います。しかし、様々な病は、その日まで待ってはくれません。コロナ禍の中でも、様々な病を救える医療を開発していくため、患者さんや医療者が安全・安心な臨床研究が実施できるようぜひ御支援いただければ幸いです。
研究代表者略歴
中島 貴子
医学部附属病院 早期医療開発科 教授(診療科長)
【経歴】
平成10年 5月 大森赤十字病院研修医
平成12年 5月 神奈川県立足柄上病院内科
平成14年 6月 国立がんセンター中央病院 レジデント
平成17年 4月 国立がんセンター中央病院 がん専門修練医
平成19年 4月 国立がんセンター東病院 臨床開発センター リサーチレジデント
平成19年 10月 国立がんセンター中央病院 外来化学療法科・消化器内科 医員
平成22年 7月 聖マリアンナ医科大学 臨床腫瘍学講座 講師
平成24年 4月 聖マリアンナ医科大学 臨床腫瘍学講座 准教授
平成28年 4月 聖マリアンナ医科大学 臨床腫瘍学講座 教授
令和2年 3月 京都大学医学部附属病院次世代医療・iPS細胞治療研究センター教授、 早期医療開発科教授、聖マリアンナ医科大学 臨床腫瘍学講座 客員教授
令和2年 6月 京都大学医学研究科 早期医療開発学 教授
【専門分野】
早期医療開発、臨床研究、臨床試験、治験、腫瘍内科、悪性腫瘍
【専門医資格など】
日本内科学会認定医・総合内科専門医・指導医、がん薬物療法専門医、日本臨床腫瘍学会指導医、がん治療認定医、消化器病専門医、日本消化器内視鏡専門医
研究場所
医学部附属病院 先端医療開発研究機構 次世代医療・iPS細胞治療研究センター
医学部附属病院 早期医療開発科
治験に参加されたい方やご相談されたい方へ
当センターのホームページに疾患パネル参加登録フォームがございます。これは当センターにて実施する疾患対象臨床試験(第0/I/II相試験が中心)に参加いただける可能性のある患者さまを予め登録し、データベース化したものです。登録又は相談されたい方は当センターのホームページにお越しいただきますようお願いします。
詳細はこちら
税法上の優遇措置が適用されます
本プロジェクトは、京都大学寄附金取扱規程に則り、京都大学へのご寄付として取り扱われます。本プロジェクトへの寄付後、京都大学より送られてくる領収書を控除証明書として確定申告書に添付し、所轄税務署へご提出ください。領収書の日付は、寄付申込日ではなく、寄付をされた翌月末の日付となります。
詳細はこちら
お知らせを確認するためにはSecurite Academiaへのログインが必要です。
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2022.05.30
広島県
未来のために 頑張って下さい。
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2022.05.08
静岡県
今までもこれからも日本の医療のために頑張って下さい。期待と感謝を込めて応援しています。
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2022.05.04
京都府
あなた方のお力で一人でも多くの人が健康で生活できるようにしてあげてください。
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2022.04.26
埼玉県
微力ではありますがお役に立てたなら幸いです。
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2022.04.17
埼玉県
コロナウイルスの治療が進むことを願います。お仕事応援しています。
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2022.04.16
新潟県
早期に患者への治療に活かせることを期待している。
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2022.04.13
北海道
微力ながら応援させていただきます。
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2022.04.12
奈良県
新しい医薬品や治療法が少しでも早くできること、またその薬や治療法がたくさんの方々へ届くことを願います。
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2022.04.01
東京都
僅かではありますが研究に役立ててください。
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2022.03.26
大阪府
わずかな寄付でしか応援できませんが、皆様のご活躍を期待しています。
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2022.03.26
神奈川県
医学にはとてもお世話になりました。治療法が進化して多くの人が希望を持てるようになりますように。
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2022.03.23
福岡県
熱意と努力に頭が下がります。頑張ってください。
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2022.03.20
大阪府
ニュースで、先生達の窮状を知りました。
厳しい状況ではありますが、先生方の研究で、難病で苦しんでいる方々が回復できることを願います。頑張って下さい。
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2022.03.20
大阪府
本日(3/20)朝のニュースで知りました。
研究の一助に活用ください。
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2022.03.20
堺市堺区
病気で困っている人々のため大変ですがご尽力下さい
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2022.03.20
兵庫県
皆さんの仕事は、病気を患う人にとって希望です。
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2022.03.20
大阪府
ニュースで知りました。少しでもお役に立てるならばと思いました。
応援しています。
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2022.03.19
京都府
希少疾患で苦しむ患者さんを助けて下さい。京大に期待しています。
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2022.03.13
京都府
脊髄小脳変性症を発症し、遺伝子治療を心から願っている1人です
たくさんの人が待ち望んでいます
よろしくお願いします
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2022.03.10
京都府
困難な状況ですが頑張って下さい。
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2022.03.10
京都府
治る病気が増えますように!!
研究が進みますように!!
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2022.03.09
京都府
遺伝子治療、待っておられる患者さんに速く届けられますように。
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2022.03.09
兵庫県
若くして友人をがんで亡くしました。今後の医療の発展を願っています。
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2022.03.08
京都府
難病の新しい治療方法確立の為 日々のご努力に感謝申し上げます
家族を失った者として 悲しむ人が一人でも少なくなるように
願うばかりです
この寄付金は亡くなった長男の財産であり想いでもあります
明日への光が輝きます様に。
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2022.03.04
京都府
こどもたちの未来のために頑張ってください
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2022.03.04
大阪府
頑張って下さい。
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2022.03.03
京都府
頑張りましょう!
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2022.03.03
京都府
微力ながら応援します。
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2022.03.03
京都府
微力ですが、寄附致します。よろしくお願いいたします。
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2022.03.01
東京都
次世代医療・iPS細胞治療研究センターのさらなるご発展を祈念致します。
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2022.02.23
東京都
多くの病気の方々に希望を運んでください。応援してます。
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2022.02.22
東京都
患者さんが待つ新しい治療法の開発、医療の
発展への支援になればと願っています。応援します。
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2022.02.17
東京都
貴組織の発展を祈念しております。
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2022.02.15
東京都
中島先生、応援してます!
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2022.02.15
宮西町1
頑張ってください
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2022.02.14
岡山県
いつもお世話になっています。
微力ですが、応援させていただきます!
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2022.02.10
京都府
些少ですが寄付させて頂きます。少しでもお役に立てれば光栄に存じます。
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2022.02.09
東京都
この医療が、難治性の病に苦しむ人へ一刻も早く届きますように。
特に、下垂体の再生医療の発展に期待します。
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2022.02.05
千葉県
わずかですがお役に立てれば嬉しいです
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2022.02.04
広島県
いつの日か、誰でも再生医療を受けられる世の中になってほしいので、少額ですが寄付させていただきます。
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2022.02.04
東京都
少しでも役立つように
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2022.02.04
千葉県
貧者の一灯ですが寄付をさせていただきます。ありがとうございます・
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2022.02.03
京都府
新しい遺伝子治療が発展し、より多くの難病を抱える方が救われることを期待しております。
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2022.02.03
東京都
誰にでもできるというわけではない研究に、こうした形でも参加できることは嬉しいことです。
成果を期待しています。
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2022.02.03
兵庫県
ほんの気持ちだけですがお役に立てたらうれしいです。
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2022.02.03
兵庫県
研究成果が病気の医療に役立ってくれることを祈っています。
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2022.02.03
栃木県
少額ですが遺伝子治療の治験受け入れのため、ご寄付致します。頑張ってください。
応援コメント
- 2022.05.30 広島県
- 未来のために 頑張って下さい。
- 2022.05.08 静岡県
- 今までもこれからも日本の医療のために頑張って下さい。期待と感謝を込めて応援しています。
- 2022.05.04 京都府
- あなた方のお力で一人でも多くの人が健康で生活できるようにしてあげてください。
特典
御礼状
京都大学医学部附属病院 次世代医療・iPS細胞治療研究センターより寄付者に対して感謝の気持ちを伝える書状を送付いたします。
御礼状
京都大学医学部附属病院 次世代医療・iPS細胞治療研究センターより寄付者に対して感謝の気持ちを伝える書状を送付いたします。
御礼状
京都大学医学部附属病院 次世代医療・iPS細胞治療研究センターより寄付者に対して感謝の気持ちを伝える書状を送付いたします。
御礼状&成果報告書
京都大学医学部附属病院 次世代医療・iPS細胞治療研究センターより寄付者に対して感謝の気持ちを伝える書状を送付いたします。
プロジェクト終了後に成果をまとめた成果報告書を作成して送付いたします。
御礼状&成果報告書&センター内銘板にお名前の刻印(ブロンズプレート)
京都大学医学部附属病院 次世代医療・iPS細胞治療研究センターより寄付者に対して感謝の気持ちを伝える書状を送付いたします。
プロジェクト終了後に成果をまとめた成果報告書を作成して送付いたします。
5万円以上の寄付者様には、センター内にある銘板にブロンズプレートにお名前の刻印をさせていただきます。
御礼状&成果報告書&センター内銘板にお名前の刻印(シルバープレート)
京都大学医学部附属病院 次世代医療・iPS細胞治療研究センターより寄付者に対して感謝の気持ちを伝える書状を送付いたします。
プロジェクト終了後に成果をまとめた成果報告書を作成して送付いたします。
10万円以上の寄付者様には、センター内にある銘板にシルバープレートにお名前の刻印をさせていただきます。
御礼状&成果報告書&センター内銘板にお名前の刻印(ゴールドプレート)
京都大学医学部附属病院 次世代医療・iPS細胞治療研究センターより寄付者に対して感謝の気持ちを伝える書状を送付いたします。
プロジェクト終了後に成果をまとめた成果報告書を作成して送付いたします。
50万円以上の寄付者様には、センター内にある銘板にゴールドプレートにお名前の刻印をさせていただきます。